2009年02月

2009年02月08日

「したたか消費」と「ユニクロ・スタイル」

今年のキーワードのひとつは、「したたか消費」です。
消費者は、本当に欲しいものしか買わない。
例年に増して、財布のひもが締まった状態です。

その中で快調に業績を伸ばしている企業にユニクロやニトリがあります。(私はこれらの企業の特徴を「ユニクロ・スタイル」と呼んでいます)


その秘密は、

 製造小売という業態 → お得感 + デザイン + マーケティング戦略

だと思います。

製造小売とは、製造から販売まで自社で一貫管理することで、消費者の要望を商品開発に反映させ、売り筋商品を集中的に生産する業態です。

「ユニクロ・スタイル」の特徴の一番目は、お得感です。

お得感は単純に安いだけではありません。
必ずその商品やサービスが 値段 < 価値 になっていなくてはなりません。
端的なことばは、「お、ねだん以上 ニトリ」です。

二番目は、デザインです。

ここで、デザインとは、「革新的な色、形、質感」をいいます。
ユニクロの商品は、ベーシックな形に革新的な色や素材を組み合わせています。
また、店舗のデザインも、以前の「洋画のポスター」を壁に貼っておしゃれ感をだそうとしていたちょっとチープなつくりから随分洗練されてきています。

他の企業の例では、Apple社の「iPod」などがあります。

最後が、マーケティング戦略です。
 
テレビCMからチラシまで、ユニクロの広告は一目で「ユニクロ」とわかるように統一されています。
また、「週替わり」、「期間限定」なども上手に使いながら、消費者の来店頻度を高める努力をしています。


今、なかなかものが売れないといわれています。
しかし、売れている企業もあります。
たとえ業種が違っても、マネできるところを見つけて、貪欲に自分の事業に取り込んでいきましょう。
あなたの隣にいる同業者は、そのことに気がついていないかもしれません。
今年は、あなたの知恵が試される年です。


 


l15345 at 06:49|PermalinkComments(0)TrackBack(0)経済 
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ふくみみ税理士

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