税理士試験
2010年12月23日
税理士試験における税法の壁
前回の「税理士試験」雑感という記事に対し、om_omさんから以下のようなコメントをいただきました。
"返答ありがとうございます。
仰るとおり、税法で苦労しています。
暗記が思うようにいかないのと、計算の時間も足りていないです。
簿財の様に、ひたすら計算していたらいいのとは違いますね。
ここの1山がとても大きく感じています。とにかく税法1つ、乗り越えれたら、先が見えてくると思っているのですが"
私が過去に経験したのとほぼ同じ状況なので、もう少し書いてみます。
成長を阻んでいたのは、後から振り返ると、外部的な壁ではなく、自分が作っていた殻だったように思います。
どういうことかというと、会計科目、特に財表の理論での成功体験(合格したという)が、かえって邪魔になっているのです。
私は財表の理論は書いて覚えました。
そして、一言一句違わない丸暗記でなくても通りました(財表の理論は会計に対する考え方、ものの見方ですから)。
しかし、税法は基本、丸暗記でなくては通りません(税法は法律です。条文の理解を問われる)。
でも、当時の私の心の内をよくよく思い出してみると、丸暗記をバカにしているところがありました。
「実務では必要な時に、法規集を見たらいいじゃないか。
丸暗記なんて、コピー機じゃあるまいし・・・」
今では丸暗記の必要性が理解できます。
丸暗記を繰り返すことで、条文が身体化してきます。
一定のリズムとなって、身体に馴染んでくる。
法律の体系も理解できるようになります。
ちょっとお坊さんがお経を唱えるのに似ているかもしれません。
行の中には、何万回も唱えるものもあるようです。
おそらく、多くの受験生は理論を書いて覚えているのではないかと思うのですが(おそらくom_omさんも 違っていたらゴメンナサイ)、その方法では働きながら法人税法や所得税法といったボリュームのある科目の攻略はなかなか難しいと思います。
覚えないといけない量が多すぎて、一巡させる間に最初に書いて覚えたものは忘れているからです。
読んで覚えるやり方に切り替えてみて下さい。
私自身のきっかけは、大原で法人税法の通信を受けたときに教材の中にあった「税法理論暗記セミナー」という小冊子です。
この中に効果的な暗記法が書いてあり、素直にそれを実践してみました。
私が法人税法の理論でやったのは、
1 覚える理論問題をリストアップ(ここはオリジナル 前回の会計人コースの理論予想問題を参考にランクの高いものから自分で最初40問程度、その後月例試験や答練の問題を参考に最終60問程度)し、やった日を10回分記入できるチェックリストを作成。
2 問題集を音読、キーワードにマーカーで色をつけたり(自分のラッキーカラーを決め2色使っていました。ちなみに私の場合はオレンジとブルー)、丸で囲んだり、適当に汚しながら、理解し覚える。
このとき、全体の骨子と出だしの言葉は特にしっかり覚える。
3 寝る前にさらっと通読。
4 早朝 通読。その日は一日、仕事の途中のコマギレ時間に読み返す。
5 3日後 音読(自宅の場合 立って部屋の中を歩きながら)
6 土日にその週及び前の週にやった理論を 音読
7 チェックリストにしたがい、1カ月以内にまた 音読
8 答練期には時間を意識しながら書き方の練習も
9 試験直前は60問を繰り返し回す
こんな感じでした。
書き始めるとまだまだいろいろありますが、
今日も仕事なので、この辺で。
om_omさんへ。
一度自分の成功体験を捨てて、まったく別の方法も試してみて下さい。
そして、計算についても時間が足りないのなら、それを補う方法を考えてみて下さい(私も計算の早い方ではありませんでした)。
分析と戦略です。
数あるブログの中からご訪問いただき、ありがとうございます。
今日もひとつひとつの出会いを大切に生きたいと思います。
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仰るとおり、税法で苦労しています。
暗記が思うようにいかないのと、計算の時間も足りていないです。
簿財の様に、ひたすら計算していたらいいのとは違いますね。
ここの1山がとても大きく感じています。とにかく税法1つ、乗り越えれたら、先が見えてくると思っているのですが"
私が過去に経験したのとほぼ同じ状況なので、もう少し書いてみます。
成長を阻んでいたのは、後から振り返ると、外部的な壁ではなく、自分が作っていた殻だったように思います。
どういうことかというと、会計科目、特に財表の理論での成功体験(合格したという)が、かえって邪魔になっているのです。
私は財表の理論は書いて覚えました。
そして、一言一句違わない丸暗記でなくても通りました(財表の理論は会計に対する考え方、ものの見方ですから)。
しかし、税法は基本、丸暗記でなくては通りません(税法は法律です。条文の理解を問われる)。
でも、当時の私の心の内をよくよく思い出してみると、丸暗記をバカにしているところがありました。
「実務では必要な時に、法規集を見たらいいじゃないか。
丸暗記なんて、コピー機じゃあるまいし・・・」
今では丸暗記の必要性が理解できます。
丸暗記を繰り返すことで、条文が身体化してきます。
一定のリズムとなって、身体に馴染んでくる。
法律の体系も理解できるようになります。
ちょっとお坊さんがお経を唱えるのに似ているかもしれません。
行の中には、何万回も唱えるものもあるようです。
おそらく、多くの受験生は理論を書いて覚えているのではないかと思うのですが(おそらくom_omさんも 違っていたらゴメンナサイ)、その方法では働きながら法人税法や所得税法といったボリュームのある科目の攻略はなかなか難しいと思います。
覚えないといけない量が多すぎて、一巡させる間に最初に書いて覚えたものは忘れているからです。
読んで覚えるやり方に切り替えてみて下さい。
私自身のきっかけは、大原で法人税法の通信を受けたときに教材の中にあった「税法理論暗記セミナー」という小冊子です。
この中に効果的な暗記法が書いてあり、素直にそれを実践してみました。
私が法人税法の理論でやったのは、
1 覚える理論問題をリストアップ(ここはオリジナル 前回の会計人コースの理論予想問題を参考にランクの高いものから自分で最初40問程度、その後月例試験や答練の問題を参考に最終60問程度)し、やった日を10回分記入できるチェックリストを作成。
2 問題集を音読、キーワードにマーカーで色をつけたり(自分のラッキーカラーを決め2色使っていました。ちなみに私の場合はオレンジとブルー)、丸で囲んだり、適当に汚しながら、理解し覚える。
このとき、全体の骨子と出だしの言葉は特にしっかり覚える。
3 寝る前にさらっと通読。
4 早朝 通読。その日は一日、仕事の途中のコマギレ時間に読み返す。
5 3日後 音読(自宅の場合 立って部屋の中を歩きながら)
6 土日にその週及び前の週にやった理論を 音読
7 チェックリストにしたがい、1カ月以内にまた 音読
8 答練期には時間を意識しながら書き方の練習も
9 試験直前は60問を繰り返し回す
こんな感じでした。
書き始めるとまだまだいろいろありますが、
今日も仕事なので、この辺で。
om_omさんへ。
一度自分の成功体験を捨てて、まったく別の方法も試してみて下さい。
そして、計算についても時間が足りないのなら、それを補う方法を考えてみて下さい(私も計算の早い方ではありませんでした)。
分析と戦略です。
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今日もひとつひとつの出会いを大切に生きたいと思います。
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